質問
SaaS Pegasus の代替:Python と TypeScript の無料 SaaS ボイラープレート
公開日:· 1分で読めます· Anton Shubin
要点
- SaaS Pegasus は有料の Django ボイラープレートで、1 プロジェクト 449 ドル、無制限 649 ドルです。
- 無料のまま Python を使うなら Cookiecutter Django ですが、チームと課金は自作になります。
- Seed は無料(MIT)で、チーム、Stripe 課金、管理画面、日本語 UI まで揃っています。言語は TypeScript です。
- Pegasus の翻訳は仕組みがあるものの、公式ドキュメントによると UI の文言はまだ全部が翻訳対象になっていません。
SaaS Pegasus の無料の代替は、Python を使い続けるなら Cookiecutter Django、TypeScript でよければ Seed の二つです。Cookiecutter Django には会員登録、Celery、Docker がありますが、チームと課金はありません。Seed(MIT ライセンス)には、ロール付きのチーム、Stripe によるメンバー単位の課金、独立した管理画面が最初から入っています。Pegasus 本体は買い切りで、1 プロジェクト 449 ドル、プロジェクト数無制限で 649 ドルです。
最初にお断りしておくと、Seed は私が作っています。そのため他社製品についての事実にはすべて出典を付け、2026年11月3日に確認しました。
SaaS Pegasus には何が入っているか
SaaS Pegasus は、サイト上で機能を選んで生成し、ダウンロードして使う Django のボイラープレートです。リリースノート によると Django 6.0 と Python 3.14 に対応し、2026年10月にバージョン 2026.10.2 が出ています。
トップページには、招待とロール付きのチーム、二要素認証、ソーシャルログイン、席数課金や従量課金に対応した Stripe サブスクリプション、Celery のジョブ、ユーザーなりすまし機能付きの Django admin、Wagtail CMS、REST API、WebSocket、AI チャットとエージェントのサンプルが並びます。フロントエンドは HTMX か React と Tailwind です。
料金はドル建ての買い切りです。
- Open Source:無料。アカウント機能と開発ツールだけの Django の土台で、チーム、Stripe、サポートはありません。
- Professional:449 ドル。1 プロジェクト、さらに 1 年間のアップデート付き。
- Unlimited:649 ドル。プロジェクト数は無制限。
ライセンスはクローズドな商用製品を認めていますが、作者の同意なくソースコードを公開・配布することは認めていません。
日本語で出すなら:翻訳の対応状況
日本のユーザー向けに出すなら、画面とメールが日本語になっているかが最初の確認点です。Pegasus は Django の翻訳の仕組みを備えていますが、公式ドキュメント 自身が「ユーザー向けの文言はまだすべてが翻訳対象になっていない」と書いています。日本語の訳文そのものはご自身で用意することになります。
Seed は SPA、管理画面、公開サイト、メールが最初から日本語を含む九つの言語に翻訳済みです。英語の文言を変えると、各言語の訳文が古くなったことをチェックが検出します。
決済も確認しておきましょう。Pegasus も Seed も Stripe だけに対応しています。Stripe は 日本の事業者に対応しており、コンビニ決済 もあります。
Pegasus、Cookiecutter Django、Seed の比較
| SaaS Pegasus | Cookiecutter Django | Seed | |
|---|---|---|---|
| 価格 | 449 ドルか 649 ドル(買い切り) | 無料 | 無料 |
| ライセンス | 有料、コードの公開は不可 | BSD-3-Clause | MIT |
| 言語 | Python、Django | Python、Django | TypeScript、Deno |
| ロール付きチーム | あり | 記載なし | あり(閲覧者からオーナーまで) |
| 課金 | Stripe(席数・従量) | 記載なし | Stripe(メンバー単位、14 日間の試用) |
| パスキー | ドキュメントに記載なし | 記載なし | あり |
| 日本語 UI | 仕組みはあるが文言は一部のみ対象 | 記載なし | 翻訳済み |
| 管理画面 | Django admin | Django admin | 専用ドメインの管理アプリ、監査ログ付き |
| オフライン | 記載なし | 記載なし | あり(変更は再接続まで保持) |
| ホスティング | Render、Fly、Heroku など、または Kamal で自前サーバー | Docker Compose、Heroku | 自前サーバーで Docker Compose |
出典:Pegasus トップページ、デプロイのドキュメント、Cookiecutter Django の README、Seed の README。「ドキュメントに記載なし」は、Pegasus のドキュメント全体を「passkey」と「WebAuthn」で検索して見つからなかったという意味です。「記載なし」は製品ページに書かれていないという意味です。
無料のまま Python で始められるか
できます。Cookiecutter Django は BSD ライセンスで、Django 6.0、Python 3.14、django-allauth による会員登録、Celery、Postgres、Docker Compose、そして最初からテストカバレッジ 100% のプロジェクトを生成します。スターは 1 万 3 千以上、確認の前日にもコミットがありました。
ないのは SaaS の部分、つまりチーム、ロール、招待、課金です。Pegasus がお金を取っているのはまさにそこなので、自作するなら数週間は見ておきましょう。
Seed が向いているのは
TypeScript で問題なく、SaaS の土台を書き直したくない場合です。Seed は、私が受託の MVP ごとに書き直していたものをまとめたものです。
- パスワード、パスキー、Google、GitHub、メールのリンクでのログイン、ゲストアカウント、認証アプリによる二要素認証
- 招待とロール付きのグループ(最初のグループは登録時に作成)
- 無料プラン、14 日間の試用、支払い失敗後の猶予期間を備えたメンバー単位の課金
- 専用ドメインの管理画面と、すべての操作を記録する監査ログ
- WebSocket によるリアルタイム更新と、オフラインでも開けるアプリ
- 同じ Compose ファイルに入ったバックアップと監視
技術スタックは Deno、Hono、Preact、Postgres で、借りたサーバーに Docker Compose でデプロイします。ShipFast、Supastarter、Makerkit などの JavaScript 製スターターとの比較は 比較ページにあります。
SaaS Pegasus のままがよいのは
次の三つの場合は Pegasus のほうが合っています。
- チームが Python を書いている。 言語を変えるコストは 449 ドルより高くつきます。
- AI 機能を最初から使いたい。 Pegasus には LLM チャット、エージェント、ツール呼び出しがあります。Seed にはありません。
- 有料サポートがほしい。 Pegasus にはコミュニティと、Unlimited プランの優先サポートがあります。Seed は GitHub の issue と私だけです。
Seed には従量課金、ユーザーとしてログインして画面を確認する機能、Wagtail のようなページ CMS もありません。Android アプリとデスクトップアプリはまだありません。
決める前に試してみる
デモを開けば、ワンクリックでサンプルデータ入りのゲストアカウントに入れます。2 分あればチームを作り、誰かを招待し、課金画面まで確認できます。合いそうなら リポジトリをクローンしてください。合わなければ、Pegasus は 7 日以内なら返金できるので、安心して買えます。