質問
無料でオープンソースのSaaSボイラープレートはある?7つを正直に比較
公開日:· 1分で読めます· Anton Shubin
要点
- 無料でオープンソースのSaaSボイラープレートは複数あり、ログイン・決済・管理画面まで揃うものもあります。
- 有料キットの無料版は、決済やチーム機能が省かれていることが多いです。
- 日本語の翻訳まで最初から入っているのは、7つのうちSeedだけでした(2026年11月3日、各リポジトリで確認)。
- Seedはロール付きグループ、メンバー単位のStripe課金、管理画面、9言語を自分のサーバーで動かせます。
あります。無料でオープンソースのSaaSボイラープレート(スターターキット)は複数あり、良いものはログイン、決済、ダッシュボードまで最初から入っています。2026年11月3日時点で、Seed、Open SaaS、Vercelの Next.js SaaS Starter、ixartz SaaS Boilerplate、Apptension SaaS Boilerplate、BoxyHQ SaaS Starter Kit、Makerkit Lite は MIT または Apache-2.0 で公開されています。違いは「無料版で何が省かれているか」です。
私はSeedの開発者なので、中立ではありません。他のプロジェクトについての記述には、2026年11月3日に確認したページへのリンクを付けました。他のキットのほうが合う場合は、そう書いています。
無料のSaaSボイラープレートにはどんなものがある?
| キット | ライセンス | 技術スタック | チームとロール | 決済 | 動かす場所 |
|---|---|---|---|---|---|
| Seed | MIT | Deno、Hono、Preact、Postgres | グループ:閲覧者・編集者・管理者・オーナー | Stripe、メンバー単位 | 自分のLinuxサーバーでDocker Compose |
| Open SaaS | MIT | Wasp:React、Node.js、Prisma | 記載なし | Stripe、Polar、Lemon Squeezy | Fly.io・Railwayにコマンド1つ、または任意のホスト |
| Next.js SaaS Starter | MIT | Next.js、Postgres、Drizzle | Owner と Member | Stripe | Vercel(ガイドに記載) |
| ixartz SaaS Boilerplate | MIT | Next.js、Drizzle、Clerk | 組織とロール(Clerk経由) | 無料版にはなし | 記載なし |
| Apptension SaaS Boilerplate | MIT | React、Django、Postgres | テナント:Owner・Admin・Member | Stripe | AWS(AWS CDK) |
| BoxyHQ SaaS Starter Kit | Apache-2.0 | Next.js、Prisma、Postgres | チームとロール | Stripe、チーム単位のサブスク | Vercel・Heroku・DigitalOceanのボタン |
| Makerkit Lite | MIT | Next.js、Supabase | Liteにはなし | Liteにはなし | Next.jsが動く任意のホスト |
「記載なし」は、プロジェクトのページに書かれていないという意味です。機能がないとは限りませんが、あてにはしないでください。
日本語対応はどこまで?
日本向けのSaaSなら、画面の翻訳は後回しにしにくい部分です。ここはキットによって大きく差があります。
- Seed:アプリ、管理画面、公開サイト、送信メールまで日本語を含む9言語が入っています。日付や数値の表示も言語ごとです。
- Apptension:8言語の翻訳ファイルがあります(英語、ポーランド語、ドイツ語、スペイン語、中国語、ヒンディー語、アラビア語、フランス語)。日本語はありません(翻訳ファイルの一覧)。
- ixartz:next-intlによる多言語化の仕組みがあり、翻訳は英語とフランス語です(翻訳ファイル)。
- Makerkit Lite と BoxyHQ:仕組みはありますが、入っている翻訳は英語だけです。
- Open SaaS と Next.js SaaS Starter:多言語化はページで触れられていません。
つまり日本語訳まで入っているのは、2026年11月3日にリポジトリを見た限りSeedだけです。
Stripeは日本で利用できるので(2026年11月3日確認)、Stripeを使うキットはどれも日本の法人でそのまま課金できます。
他のキットのほうが合うのはどんなとき?
- Open SaaS:個人向けに売り、Stripe以外にPolarやLemon Squeezyも選びたいとき。ただしWaspフレームワークを採用することになります。
- Next.js SaaS Starter:午後のうちに読み切れる、小さなNext.jsの土台がほしいとき。
- ixartz:Clerkでのログインに抵抗がなく、チームと多言語化を無料で使いたいとき。決済は有料版(Plus、Pro、Max)にあります。
- Apptension:チームがPythonとDjangoを書くとき。二要素認証、パスキー、SSO、3つのロール、Stripe、管理画面が揃います。
- BoxyHQ:初日からSAML SSOとSCIMを求める大企業に売るとき。チーム単位のStripeサブスクも入っています。
Seedには何が入っている?
Seedは、チームがお金を払うプロダクトを、自分で管理するサーバーで動かすためのものです。今の main には、パスワード、パスキー、Google、GitHub、メールリンクでのログイン、認証アプリによる二要素認証、4つのロールと招待のあるグループ、無料プランと14日間の試用付きのメンバー単位のStripe課金、専用ドメインの管理画面、ファイルストレージ、アプリ内・Webプッシュ・ Telegramでの通知、オフラインで開けるアプリがあります。
正直な弱点:決済はStripeのみ。サーバーはDeno 2で動きます(NodeとBunへの対応は予定ですが日付は未定)。サーバーレスには向きません。メンテナーは私ひとりです。
まず何をすればいい?
「お金を払うのは個人かチームか」「どの技術スタックを使いたいか」の2つを決めれば、表は1〜2行に絞れます。答えが「チーム、自分のサーバー」なら、日本語に切り替えられるデモを触ってみて、有料キットとの比較を読み、リポジトリから始めてください。